今回は、寝てもとれない疲れを取る医学的方法について紹介していきたいと思います。
疲れているとどうしても「頭が回らない」「頭がぼーっとする」といった状態になるので、仕事や勉強などを行う上ではなるべく早急に改善しておきたいところです。
最近寝ても中々疲れが取れないと感じている方は、一度確認してみて下さい!
目次
胃腸の疲れは全身の疲れにつながる
全身の疲れの原因は様々ありますが、その中でも重要であり、わりと見落としがちなものが「胃腸の疲れ」だとされています。
というのも、胃腸の調子が悪いと、健康な食事をしていてもスムーズに栄養を消化吸収出来ないからです。
疲れを取るには、まず自分の胃腸の状態を知り、それがもし芳しくなければ胃腸を休ませたり、胃腸に負担をかけない食事の仕方を意識する必要があります。
胃腸の状態を知る方法
胃腸の状態を知るには、自分の舌を見ることで簡単に確認可能だと言われています。
胃腸が健康かどうか把握するためには、主に下記のことをチェックすると良いでしょう。
- 唇を底辺にした二等辺三角形で舌先がきれに尖っている
- 下の色は薄ピンク色である
- 舌の付着物が白色で薄く舌の表面が透けて見える
逆に以下の場合には、胃腸に負担がかかっていると考えられるので注意してください。
舌のチェック項目 | 舌の状態と胃の調子 |
---|---|
舌の形 |
|
舌の色 |
|
舌の苔 |
|
こうした場合は胃腸が不調だと考えられるので、胃腸を休ませる必要があると言われていますね。
胃腸を休める方法
胃腸を休ませるには、シンプルに胃を空っぽにするのが効果的だとされています。
そのため、胃を空っぽにする時間をしっかりと確保するのが重要です。
これを実践するには食事を一日2食にするなりするのが理想的。
特に朝は遅め、夕食を早めにすることで、胃を空っぽにする時間を十分取ることが可能です。
いきなり一日2食にするのがどうしても厳しい場合は、「寝る3~4時間前までには夕食を終える」というルールを徹底するだけでも十分効果的だとされています。
こうすることで、寝ている間胃腸が消化活動をすることにより、身体が中々休まらないといったことを防ぐことができます。
胃腸に負担をかけない食べ方
また、全身の疲れを取る上では、胃腸を休ませる以外にも、「胃腸に負担をかけない食べ方」というのを心掛けるのも重要です。
胃腸に負担をかけない食べ方は、主に下記の2つのポイントがあります。
- ゆっくりよく噛んで食べる
- ながら食いを避ける
ゆっくり噛んで食べる
ゆっくり食べることで、胃に負担をかけることなく食べることができます。
また、よく噛んで食事をすることにより、唾液と食べ物が混ざり消化しやすくなるので、その分胃に負担がかかりません。
逆に早食いをしてしまう場合は、胃の消化が追い付かずにオーバーワークを引き起こす原因になるので良くありません。
ながら食いを避ける
更に、胃腸に負担をかけない食べ方として意識しておきたいのが、「ながら食いを避ける」ということです。
例えば「テレビやスマホを見ながら食べる」だとか、「何かを考えながら食事をする」だとかは、好ましくないんですね。
これの理由としては、ながら食いをすることで消化器系の働きが弱るからだと言われています。
消化器系の働きをコントロールしているのは副交感神経です。このとき、テレビやスマホを見ることで視覚を使って情報収取したりすると、交感神経が優位に働いてしまいます。
交感神経が優位になることで、消化器系の働きが弱ってしまい、その結果胃腸に余計な負担がかかってしまうという訳です。
そのため、胃腸に負担をかけさせないためには、食事中は視覚情報は一切シャットアウトして食べることだけに集中するのが望ましいです。
そして、消化器系になるべく活動してもらうためにも、食後30分間程度は休息を挟むのが理想的だとされています。
疲れにくい体を作る方法コツについて
日々元気でいるためには、疲れを取ることはもちろん、疲れにくい体を作るということも大事です。
疲れにくい体を作るコツの一つとして、「入浴→食事→就寝の順番を意識する」というものがあります。
こうすることで、就寝時間に向かって副交感神経の働きを高めていけるので、スムーズに休息モードに入ることができます。
ちなみに、これは東洋医学や自律神経の働きから見ても正しい順番であると考えられています。
この順番でスムーズに休息モードに入れる理由としては、入浴(交感神経優位)→食事(副交感神経)→就寝(副交感神経)と、自律神経の切り替えがシンプルだからです。
入浴により体温を下げるため血流を多く循環させるが、脈が速いときは交感神経優位になるとのこと。
つまり、食事→入浴→就寝の順番だと、副交感神経優位→交感神経優位→副交感神経優位となり、自律神経の切り替えがシンプルではないので、入眠するまでに円滑に至らないというわけなんですね。
おわりに
以上、寝てもとれない疲れを取る方法について紹介していきました。
その他寝てもとれない疲れを取る有効的な方法としては、「自分の体質を知ったうえで、自分に合った疲労回復方法を知る」というのも重要だと言われています。
上の本であれば、今回紹介した方法や「自分に合った疲労回復方法を知る方法」といったのことについて詳しく書かれているので、興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
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