自宅からでもオンライン上で確定申告を完結させることができる「e-Tax」。
今回はe-Taxで確定申告(青色申告)する際に必要な事前準備(,ICカードリーダライタの初期設定や利用者識別番号の取得・電子証明書の登録など)とその手順について書いていきたいと思います。
目次
e-Taxで確定申告(青色申告)する際に必要な事前準備と手順
e-Taxで確定申告(青色申告)する際に必要な事前準備は、下記の手順で行います。
- ICカードリーダーライタのセットアップ
- 認証局用証明書のインストール
- e-Tax開始届出書の作成・提出(利用者識別番号の取得)
- 事前準備セットアップのインストール
- ICカードリーダーライタの設定
- e-Taxソフトで利用者情報登録(電子証明書の登録)
①ICカードリーダーライタのセットアップ
e-Taxで確定申告(青色申告)するにあたり、まず最初に行っておきたいのが、パソコン上でICカードリーダーライタを使えるようにするためのセットアップ作業です。
ICカードリーダーライタのセットアップ方法に関しては、説明書通りにすればOKです。
ちなみに私は「NTT Communications」の「ACR39-NTTCom(接触型)」というICカードリーダーライタを使用したのですが、折角なのでこの機器のセットアップ方法について紹介していきたいと思います。
まず下記のサイトにアクセスします。
対象となる機種をクリックしてダウンロードページに移ります。
ICカードリーダライタ・ドライバインストーラをクリックしてドライバをインストールします。
圧縮フォルダーツールで「すべて展開」をクリックして解凍します。
ファイルの展開先を指定して、「展開」をクリックします。
更にその中にある「Setup.exe」をクリックします。
使用言語は「Jpanese」に選択して「OK」をクリックします。
「次へ」をクリックしてセットアップを開始します。
更にインストール先フォルダーを選択して「次へ」をクリックします。
更に「インストール」をクリックします。
「完了」を押せばセットアップ完了です。
②認証局用証明書のインストール
e-taxで確定申告する場合、windowsだとブラウザはwindows10の標準ブラウザであるEdgeやGoogle Chromeではできないので、Internet Explorerから行わなければなりません。
Internet Explorerを起動するには、画面左下にあるコルタナの検索窓に「Internet Explorer」と打ち込むことでできます。
Internet Explorerを立ち上げたら、アドレスバーに下記のURLを打ち込んで、e-taxの利用者識別番号などのオンライン発行ページにアクセスします。
「開始届出書をオンラインで提出する方はこちらへ」をクリックします。
e-tax開始届出書を作成していくにあたり、下記の5つの手順を踏む必要があります。
- 手順① 利用規約の確認
- 手順② 利用環境の確認
- 手順③ ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール
- 手順④ 信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
- 手順⑤ 届出書の選択
手順①利用規約の確認
まずは手順①利用規約の確認の項目にあるリンク先から、利用規約を確認します。
(確認するだけで特に必要な作業はありません)
手順②利用環境の確認
続いて手順②のタブをクリックして、利用環境の確認を行います。
ここも手順①と同じく確認作業だけでOKです。
ちなみに利用環境に関しては、Windowsだと「Internet Explorer11」、Macだと「Safari 10.1」になります。
手順③ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール
手順②のタブをクリックして、パソコン応じたインストーラーをクリックします。
更に「実行」を押下します。
その後ダイアログが出てくるので「はい」をクリック後、「インストール」をクリックします。
インストールが完了すれば、上のように表示されるので、エンターキーを押して画面を閉じます。
手順④信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
その後ダイアログが出てくるので「はい」をクリック後、「登録」をクリックします。
登録が終われば「完了」を押して終わらせます。
手順⑤届出書の選択
更に手順⑤のタブを選択して、「届出書の選択」へ」をクリックします。
以上で認証局用証明書のインストールは完了です。
③e-Taxの開始届出書の作成・提出(利用者識別番号の取得)
「個人の方」をクリックして、「次へ」をクリックします。
更にここから
- 氏名等の入力
- 納税地及び提出先税務署の入力
- 暗証番号等の入力
をそれぞれ入力していきます。
暗証番号に関しては、暗証番号が英小文字と数字を含む半角8桁以上のもので、納税用確認番号が半角数字6桁のものをそれぞれ決める必要があります。
暗証番号等の入力が終われば、「新たな利用者識別番号を発行してよろしいですか?」というダイアログが表われるので、「OK」をクリックするとこれまで入力した内容が一覧として表示されます。
入力した内容で問題がなければ「保存」のあとに「送信」をクリックします。(そのまま「送信」をクリックしてもよいですが、「保存」をクリックしておくと入力内容が保存されて送信ミスをしても対応できます。)
以上でe-Taxの開始届出書の提出と利用者識別番号の取得ができました。
④事前準備セットアップのインストール
まずはInternet Explorerで下記のサイトにアクセスします。
http://www.e-tax.nta.go.jp/
トップページから「個人で電子申告をするには」をクリックします。
次に「確定申告書を作成する」をクリックします。
更に「作成開始」をクリックします。
「e-taxで提出する」をクリックします。
「マイナンバーカード方式により提出する」をクリックします。
緑色のボタン「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックします。
「平成30年分の事前準備セットアップ」をクリックして、実行を押下します。
あとは手順に沿ってインストールしていきます。
「JPKI利用者ソフトセットアップ」に関しては、特に何かいじる必要はなく「次へ」を押してOKです。
更に「次へ」を押すと更新通知設定が表示されますが、ここは「はい」を選びます。
あとは再び手順に沿ってセットアップを行い、最後に「JPKI利用者ソフトセットアップ」と「作成コーナー 事前準備セットアップ」を完了させます。
以上で事前準備セットアップのインストールは完了です。
⑤ICカードリーダライタの設定
ICカードリーダライタでマイナンバーカードの設定を行うために、マイナンバーカードをICカードリーダライタにセットしておきます。
※「NTT Communications」の「ACR39-NTTCom(接触型)」を使う場合は、カードの向きに注意してください。(カードを差し込む時の向きが合っていなければICカードリーダライタが使えません)
スタートボタン右クリックなどから、上記でインストールした「JPKI利用者ソフトセットアップ」の「ICカードリーダライタ設定」を開きます。
「ICカードリーダライタ設定」画面が表示されるので「設定」ボタンをクリックします。
「ICカードリーダライタの設定が変更されました。」画面が表示されるので「OK」をクリックします。すれば完了です。
⑥e-Taxソフトで利用者情報登録(電子証明書の登録)
最後にe-Taxソフトで利用者情報の登録(電子証明書の登録含む)を行っていきましょう。
まずInternet Explorerを起動し、その検索窓に以下のURLを打ち込みます。
http://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm
あとは手順に沿ってe-Taxソフト(WEB版)をインストールしていきます。
最後に「はい、Internet Explorerで表示します。」を選択し、「完了」をクリックします。
するとe-Taxソフト(WEB版)のログイン画面に移るので、「ログイン」をクリックして「利用者識別番号」「暗証番号」しログインします。
「利用者情報の登録・確認・変更」をクリックします。
「操作に進む」をクリックします。
まずは氏名などの情報を入力していきます。入力し終えたら「次へ」をクリックします。
次に納税地等の入力を行います。入力し終えたら「次へ」をクリックします。
「電子証明書を登録する」をクリックします。
「カードタイプの電子証明書をご利用の場合」にチェックを入れた状態で、「次へ」をクリックします。
認証局サービス名をマイナンバーカードに選択した状態で、「次へ」をクリックします。
マイナンバーカード作成時に登録した英数字6~16桁の暗証番号を入力します。
電子証明書の登録内容を確認し、問題がなければ下の「登録・更新」をクリックします。
即時通知に関しては再表示できないのでまず「保存」を押して保存した後、「次へ」をクリックします。
受け取り通知の確認画面で「次へ」をクリックします。
以上で「電子証明書の登録」は完了です。
更に入力内容の確認画面に移るので、間違いがなければ下にある「登録」ボタンをクリックします。
「メインメニュー」をクリックしてメインメニューに戻ります。これでe-TAXソフトにて利用者情報の登録が完了しました。
そしてe-Taxで確定申告(青色申告)する際に必要な事前準備もこれで終わりです。
あとはe-Taxソフトを使って、会計ソフトで出力した確定申告データを提出するだけとなります。
まとめ
以上e-taxで確定申告をするための事前準備の手順・方法について書いていきました。
e-taxでの確定申告は、簡単にできるからといって始めてはみたものの、事前準備としてやることはたくさんありますし、個人的に少しつまづいた部分も多少あったりしたので、正直容易ではないと感じました。
ただ事前準備に関しては初年度だけでよく、次の年からはやらずに済んで楽なのがe-taxの便利なところですね。
次は実際にe-Taxで確定申告を行うための方法について書いていきたいと思います。
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